事業報告

いわて大運動会 in 岩泉

プロジェクト
パワーアップ・ジャパン from Tokyo
イベント名称
いわて大運動会 in 岩泉
開催日
2018年11月3日(土・祝)

平成30年度パワーアップジャパン from Tokyo 被災地復興支援事業の第5弾として、岩泉中学校体育館・龍ちゃんドーム・岩泉 B&G 海洋センターの3会場に計113名の中高生たちが集まり、今年度で4回目となる「いわて大運動会 in 岩泉」が開催されました。本イベントは、柳本晶一氏(バレーボール)、渡邊晶子氏(ソフトテニス)、仲村錦治郎氏(卓球)を講師として迎え、各会場でアスリートならではの視点から、普段とは異なる指導や練習が行われました。午前中は、各会場でアスリートによる丁寧かつ熱心な指導がなされ、午後は交流試合等が行われ、教えられた技術を自分のものにしようとポイントを意識した動きをしている様子が見られました。最後に、アスリートの講評・参加者からの質疑応答が行われクリニックは終了しました。参加者たちの満足した表情が見られ、有意義な時間となりました。

○バレーボール

バレーボールのクリニックは、基礎練習を中心に行われ、午後は対抗試合が開催されました。クリニックでは、オーバーハンドパスやアンダーハンドパスの反復練習の中で、パスを出す方向に身体を向けること、バランスを崩さないように脇を締めること、次の動きに対応しやすいように膝を曲げて腰を落とすこと等、ボールを当てること以上にその前の準備する動作の重要性について、柳本氏から実演を交えながら指導がありました。柳本氏は会場全体を回りながら、指導した内容を実践できている参加者に対して「良くなってるぞ!」と声をかけてチャレンジする姿勢を促しました。参加者は、うまくできたプレーを再現して体得しようと、真剣な表情で次のプレーに取り組みました。午後の試合では、午前のクリニックで上達した技術が随所に見受けられ、クリニックでアシスタントを務めた大人チームとの対戦で善戦して会場を盛り上げました。閉会式では、柳本氏から「上手くなる選手は盗んだ技術を忘れない。今日のような機会をぜひ活用して良いものは吸収してほしい。」と激励の言葉が贈られ、大盛況のクリニックは幕を閉じました。

○ソフトテニス

ソフトテニスのクリニックでは、念入りなウォーミングアップから始まり、フォアストローク・バックストロークの1本打ち、スマッシュ、サーブ練習の順に、渡邊氏による講習会が行われました。ストローク練習では、バックストロークはラケットを持っている方の肩よりも前で打つこと、ストロークを打つ際のスタンスはラケット1本分の幅を取ることなど、実演を交えながらの丁寧な指導が行われました。その渡邊氏の指導に真剣に耳を傾け、すぐに素振りをしてフォームを確認し、言われたことを実践しようとする参加者の姿が多く見られました。また、午後に行われた2人1組でのストローク練習では、「元気よく声を出していこう!」という渡邊氏の声かけのもと、他校の生徒に対しても「ナイスボール!」「頑張れ!」と熱い声援を送る生徒たちの姿が見られ、中学校の垣根を越えた非常に有意義なクリニックとなりました。

○卓球

 「卓球というスポーツは難しいととらえる人が全国各地に多いので、シンプルに卓球の面白さを伝えることが今回の一番の狙いです。」と語っていた仲村氏は、クリニックの前に卓球よりも得意というけん玉を披露し、子どもたちの心をつかみました。午前中は、ウォーミングアップを終えた後、基本であるフォアハンド、バックハンド、つつき等、の練習を行い、実演を交えたわかりやすい指導がなされました。「卓球は角度と力加減が大事」とクリニックを通して強調されていました。また、ドライブとサーブの説明では、「卓球は回転のスポーツなので回転量をどれだけかけられるかが重要」ということも子どもたちに伝えていました。午後には練習試合が行われ、子どもたちはクリニックで教わったことを試そう一生懸命取り組んでいました。時折冗談を交えつつも熱意をもって指導に当たった仲村氏のクリニックは、終始和やかな雰囲気で幕を閉じました。


アスリートコメント

柳本晶一(バレーボール)

Q本日の感想を教えてください
A今日は、参加しているスポ少の子どもたちや中学生のレベルが比較的高かったので、基本練習をもう一度、中心的に指導しました。結果的にそれが奏功して、参加者にとって新しい気づきになったんじゃないかと思います。最後の方は動きもすごく良くなって、意義あるクリニックになったと思っています。習得した技術が午後のゲームで随所に発揮されていたと感じたので、見ていてとても嬉しかったです。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A震災や水害で甚大な被害があり、失ったものも大きいと思いますが、これから何ができるか考えて切り替えることも重要だと思います。先ほど閉会式でも少し話しましたが、トップアスリートは失敗よりも成功することを常に考えながら行動します。これからさらに被災地が復興して、明るい未来を見据える上で、アスリートがその象徴としてポジティブな役割を果たせれば良いなと願っているので、これからも活動を続けていきたいと思っています。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A僕はバレーボールを担当して指導しているわけですが、僕だけの力でどうにかできるわけじゃなくて、地域やスポーツの垣根を越えて多くの関係者が助け合うことで、大きな影響力を発揮できていると思っています。参加した子どもたちには、こういった恵まれた機会をうまく利用して、トップアスリートの技術を盗んで自分のものにして帰ってほしいと思います。被災地の方々は、子どもたちの元気、活力を存分に吸収して、前向きに生活していくエネルギーにしてほしいと思います。

渡邊晶子(ソフトテニス)

Q本日の感想を教えてください
A前回は台風の影響で開催できなかったのですが、色々な方々の協力のもと開催ができたということと、また私もそこに参加させていただけたということで、とても嬉しく感じています。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A私は今、ソフトテニスの14歳以下の女子チームを見る機会があるのですが、今年のアジア大会では、本代表である岩手県出身の選手が大活躍してくださって、岩手県のソフトテニスの方々には、そのような素晴らしい選手を小さい頃から育ててくださったというところで、本当に感謝しています。またそういった地方で頑張っている子どもたちは、都会に比べるとチャンスが少ないと思うのですが、そんな中でも、将来が有望な子どもたちをしっかりと見つけ出して、その子たちに色々な機会を与えられるように、そして、その子たちの頑張りで被災地の方々が勇気づけられるような仕組みづくりを強化していきたいなと思っております。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A今回は、参加している中学校同士が関わりがあるということだったので、良い意味で和気あいあいとしていて、頑張るところは一緒に頑張るという姿が見れて、そして私自身もその輪の中に入れて、とても楽しみながら参加させてもらいました。今回のように、同じ競技を通じて仲間意識が自然にできるということは本当に素晴らしいなと思いました。講習会を回っていても、そういうことは当たり前のようでなかなか当たり前にできなかったりとか、講習会だと逆に緊張してしまうこととかがあったりするので、そういうのは色々な経験を乗り越えてきて、協力をするということが自然とできるということなのですごく素敵だなと思いました。私自身、足を運ぶというのはこういうイベントでしか実際は来れていないんですが、大会結果等を見たりして、皆頑張っているんだなと、私自身も励みにしてもらったりしているところです。こういった機会をつくっていただけることに私自身も感謝しつつ、また皆さんとお会いできるのを楽しみにしていますので、そのときには、お互いに成長した姿で会えるように、日々頑張っていければと思います。

仲村錦治郎(卓球)

Q本日の感想を教えてください
A今回岩手県まで来たんですけど、全国各地卓球をすごく熱心に取り組んでいる中学生であったり色々な方がおられるんですけれども、そういった意味ですごく卓球に対して熱意をもってやられてるなといった印象を持ちました。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A卓球というスポーツは本当に小学生からお年寄りの方まで三世代でやれるスポーツなので、被災地の方たちでもお孫さんとやったりおじいちゃん、おばあちゃん、お父さん、お母さんと年代関係なくスポーツに携わって少しでも僕らが元気を与えられたら良いなと思っています。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A本当に卓球というスポーツは面白くて、児童館から始めた者として卓球台が一台あればどこでもやれるスポーツだと思っています。公立中学校でも卓球台が一台二台あれば、みんなで囲んで卓球を楽しんでもらえたり、被災者の方であっても公民館に卓球台が一台あれば卓球ができてみんなで楽しんだり、少しでもスキルアップして大会に臨んだりと色々な楽しみ方があると思うのでぜひ今後とも続けていってもらえたら嬉しいなと思います。

参加者コメント

中学2年 女子 バレーボール参加
今日の午前中は、主に基礎の練習でしたが、ボールの正面に入ることや、回り込んでセッターに向けて返すことは本当に重要だと感じました。これからの試合や大会でも今日教わったことを意識して、さらに上達して勝ち進めるように頑張りたいです。

小学5年 女子 バレーボール参加
基礎技術に足りていないところがあったので、今日の練習で学べて良かったです。中学校に進学してもすぐにレギュラーを獲れるように、今日教わったことを意識して頑張りたいです。

中学2年 女子 バレーボール参加
今日の練習を通して、私が苦手とする部分を教わることができて、課題が見つかったので良かったです。これから大会もあるので、教わったことを生かして、勝てるように頑張っていきたいと思います。

中学2年 男子 ソフトテニス参加
プロの選手に基礎から教えてもらえて自分のためになったので、これからの練習に取り入れていきたいです。特に、スマッシュやボレー、サーブの確立をもっと上げて、試合を有利に展開できるようにしていきたいです。

中学1年 男子 ソフトテニス参加
自分ができなかったファーストサーブの決定率が少し上がったので良かったです。

中学2年 女子 ソフトテニス参加
いつも先生から教わっていること以外にも、違う角度から色々なことを教えてもらって、例えばサーブを連続で3本打つ練習はしたことがなかったので、他の練習方法とかも分かって良かったです。

中学2年 女子 ソフトテニス参加
フォアストロークを回り込んで打つとき、自分はいつもボールに突っ込んでいってしまってミスをすることが多かったんですけど、今回の講習会で回り込んで打つとき足の運び方が分かったので嬉しかったです。

中学2年 男子 卓球参加
家でも台が無くても簡単にできる練習であったりとか、フォアハンド、バックハンド、つつきのところでどこを直せば良いのかわかったので今後の部活動の練習で実践していきたいと思います。もうちょっと下回転のキレを良くしたいのとバックハンドの攻めるときと守るときで迷ったりするので今後そういうところをちゃんとできるようになりたいです。

中学1年 女子 卓球参加
オリンピックに出場したことがある方にフォアバックやつつき等を教えてもらって、試合でしっかり生かしていけるように頑張りたいと思います。回転がかかる打ち方とかからない打ち方の使い分けをしっかり練習していきたいです。

中学2年 女子 卓球参加
まず仲村さんの教え方がすごくわかりやすかったです。今までわからなかったところも今回詳しく教えてもらえてすごく良かったです。仲村さんのようなサーブの技術を身につけられるように頑張ります。