事業報告

いわて大運動会 in 気仙地区

プロジェクト
~パワーアップ・ジャパンfrom Tokyo 平成28年度~
イベント名称
いわて大運動会 in 気仙地区
開催日
2016年8月8日(月)、9日(火)

2016年度パワーアップジャパン from Tokyo 被災地復興支援事業の第2弾として、岩手県大船渡市にて「​​いわて大運動会in気仙地区」を開催しました。本イベントには、7名のアスリートが講師として参加し、計462名にの中学生を対象にスポーツクリニックを行いました。午前は講師によるクリニックが実施されました。講師の方々は、自身の経験を生かした指導を行っていました。子どもたちは、講師の指導を目を光らせて見ていました。また、実践を通してその技術の難しさを体感していました。午後は交流試合を行いました。教えていただいた技術を自分のモノにしようとする姿勢が見られました。最後に、アスリートの講評・質疑応答が行われクリニックは終了しました。子どもたちの競技力の向上と種目間の選手の交流を目的とした本イベントは、子どもたちのみならず指導者に対しても学びのある機会となりました。

アスリートコメント

大日方邦子(アルペンスキー:長野からバンクーバーのパラリンピック4大会出場)

Q今日の感想をお聞かせください
Aどの競技でも子供たちが本当に楽しそうにしていて、みんな一生懸命やっているなという印象を持ちました。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
A続けていくことが大切であろうなと思っています。毎年アスリートが来て事業を行うことで変化がわかっていくと思いますし、子供たちもアスリートが毎年来てくれることで、また一緒にできるという一つの目標ができると思います。もう一つは子供たちの視野を広げて欲しいということです。どうしても、なかなか外に目を向けることは難しいと思います。世界で闘って、活躍してきたアスリートに出会うことで、スポーツという局面だけではなく、「こういう頑張り方があるのか」「こういう生き方があるのか」という、視野を広げるきっかけになるんじゃないかと思っていますので、続けることが大切だと思っています。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
Aすごく内に秘めたものを持っている子供たちが多いなという印象があります。もっとうまくなりたい、もっと知りたいという気持ちを持っている子供たちだと思いますが、そういったことを言葉にするのが恥ずかしい時期だと思います。そこで勇気をもって一歩前に、話してみたり、質問してみたり、聞きたいことがいっぱいあると思うのだけれども、お互い恥ずかしくなってしまうところもあるので、勇気をもって一歩踏み出すという力を、みんなが持ってくれると世界がどんどん広がると思うので、ぜひ頑張ってほしいです。

山本隆弘(バレーボール:北京オリンピック全日本)

Q今日の感想をお聞かせください
A午前中に基礎的な練習をして午後からゲームとなりましたけれども、本当に楽しそうにやっていて。その楽しいと思う気持ちを忘れてほしくないし、その楽しい気持ちをさらに楽しくして欲しいと思ってもらって、今後も続けるきっかけに少しでもなればと思っています。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
Aパナソニックでも毎年被災地には来させていただいていますが、子供たちは心に傷を負っていて、今では少しずつ元気になっていますけれども、ふとした時に5年前のことを思い出してしまうこともあると思うので、その分僕たちが足を運び、笑顔になってもらって、教室が楽しくて笑がずっと起こるような環境でやれれば、明るい未来が待っていると思うし、街も復興しつつあると思うので、新しい時代を気づいていけるのではないかと考えているので、続けていこうと思っています。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
A中学校、あるいは高校で自分から進路を決めていかなければならないという時期にありますから、スポーツを通じて自分は何がしたいのかというものを見つけてもらえたらなと思いますので、自分が面白いなと思うこと、自分に合ったことを見つけていってほしいと思います。

仲村錦治郎(卓球:バルセロナオリンピック日本代表)

Q今日の感想をお聞かせください
A復興支援という形も大きいですけれども、子供たちがすごく明るくて、元気なんで、僕もすごく嬉しかったです。震災の1年目から陸前高田などいろいろな場所を回らさせていただいて、当時のことも知っているので、機会があれば参加したいと考えていたので今回実現しました。卓球というスポーツは本当に誰でもできるスポーツで、狭いところでもできるし、一方で難しさもありますので、私はなるべく難しさよりも面白く感じてもらう講習を心がけています。難しい側面から卓球に入ってしまうとどうしても興味が湧いてこないので、まずはシンプルにできるだけ簡単に教えて、その中でより楽しく、大事なところはより深くということを心がけて教えています。そういう意味で、子供たちは最後までいきいきしていて、卓球台まで走っていく姿を見て、今日は来て本当に良かったなと思いました。今後も来れる機会があれば是非参加したいと思います。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
A熊本でも震災がありましたが、熊本の時は地震が起きた4日後に、事前にイベントの予定が入っていて、地震が起きた後に「4日後のイベントはさすがに中止ですよね」と確認の電話をしたところ、「いやいや、子供たちが待っている。」と、家が潰れた子もいましたし、車で生活している子もいましたが、「子供たちは卓球をするのを楽しみに待っている」と言っていて、私は本当にできるのかと思っていましたが、すぐに熊本に飛んでイベントをやりました。そういう意味で、できる限り回って参加していきたいと考えていますが、なかなか忙しくて。今日のようなイベントもありますけど、協会関連のイベントもあって。卓球界では、メーカー間も協力しあって復興支援という動きもあるので、少しでも参加したいなというのはあります。何年も経つと忘れてしまうというのはありますけれど、またこうして来て、昨日もホテルに泊まって、窓から景色を見ると、まだまだ復興していないことを目の当たりにするので、未来がある子供たちに笑顔になって欲しいですし、卓球を楽しんでもらうためにできる限りまた来たいとおもいます。私も小さいころに大人の人にこういったイベントを開いてもらって、アスリートに会えたからオリンピックに行けたというところがあるので、恩返しに今度は僕が子供たちにと思っています。復興という意味もありますけれど、全国各地の子供たちに夢を与えたいと思ってます。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
A子供というのは、本当に無限の可能性を持っていると思ってます。卓球というのは全国各地からチャンピオンが生まれます。北海道だったり、山口県だったり、愛ちゃんも仙台で、むしろ都心の方が少ないです。そういった意味で、誰でも熱意があって、一生懸命やれば誰でも強くなれるスポーツだと思ってますし、必ず試合に出れます。野球とかだとベンチがありますが、卓球は個人戦なので必ず試合に出れます。やりがいがありますので、諦めずに続けて欲しいと思います。勝ち負け関係なく一生懸命やることが将来役に立ちますし、一生懸命にやることで一生の仲間ができます。そういう中でいい子に育って欲しいという思いがあります。挨拶ができたり、チームワークが良かったりと。そういうところをお手伝いしていきたいなと考えています。

神谷絵梨奈(ソフトテニス:日本代表)

Q今日の感想をお聞かせください
A今日は子供達にたくさん集まってもらい、子供たちが自主的に取り組んでくれたこと、先生たちも協力してくれたことで、練習を盛り上げることができました。子供たちの笑顔を見ることができてすごく良かったと思いました。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
Aわたしたちは他にも各地を講習会で回っていますが、これからもスポーツを通して子供たちに勇気や希望、笑顔、元気を伝えていきたいなと考えています。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
Aソフトテニスは大人になってもできるスポーツなので、これからも続けていって欲しいなということと、これからは同じソフトテニスを行う仲間として、一緒に頑張っていきたいなというのと、また会えた時には一緒にテニスをしたいなと思っています。

徳川愛実(ソフトテニス:日本代表)

Q今日の感想をお聞かせください
Aみんな元気で、積極的で、みんなテニスが好きなんだなと伝わってきました。とてもやりやすかったですし、私自身も楽しんでできました。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
Aこのように被災地を回って、スポーツで勇気とか笑顔とかを与えていければなと思っています。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
A中学生では人気のあるスポーツだと思うので、これからもソフトテニスを続けて、また会えたらいいなと思います。

本柳和也(野球:元オリックス・バッファローズ投手)

Q今日の感想をお聞かせください
A僕は、主に今日は投げることをやらせてもらったんですけれども、選手のギラギラした目というか、探究心というか、そういうものを間近で見れて、僕の方が元気になったというか、パワーをもらえましたよね。それが率直な感想です。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
Aまずはとにかく来たいですね。接したいですね。その接した中で、僕らができることっていうのは、今まで野球というものに情熱を注いできましたので、そのかけた時間をすごく短い時間なんですけれども、いかに子どもたちに伝えられるかというのを僕らも勉強になりますし、また、これから野球界を担っていく子どもたちですので、そこに被災地の子たちがどんどん出てくることが本当に願いなので、とにかく来たいですね。会いたいですね。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
A僕が思っているのは、被災したっていうのもあるんですけれども、これからまた生活をしてく上で、いろんな勝負事もそうだし、いろんなことに立ち向かっていかなくてはダメな世代だと思うので、そこで硬くならずに、でも、表面的な負けは正直なところあるんですよ。でも、いかにそれでも立ち向かっていく勇気があるかどうか、これを養っていってもらいたいですね。それが一番ですね。

庄司大介(野球:元オリックス・バッファローズ野手)

Q今日の感想をお聞かせください
A僕は、今日打つ方をやらせていただいて、もっともっと伝えたいことがいっぱいあったんですけれども、でもやはり、野球の面白さというのは僕は飛ばすことだと思っているので、その部分では、伝えられる限りは伝えられたと思うし、こういう機会で、子どもたちに会えるというのは、僕らもすごく嬉しいというか、楽しみにしていた部分もあったのでほんとにパワーをいただいて明日から僕らもまた頑張っていけるなと、そういうパワーをいただいたことが励みになったなと思います。
Q今後の被災地活動支援についてのお考えを教えてください
A僕は、今回こういう形では2回目なんですけど、本当に来たい来たなとは思いつつも、なかなか仕事などでこちらの方にこういう形で足が運べるとか、参加させてもらう機会がなくて、来たい来たいと気持ちで思っても、こうやって誘っていただけるような機会というのはなかなかないものですから、そういう意味では、今日なんかはすごく楽しみに参加させていただいました。そして、こういう元気な子どもたちに会えばもう本当、機会があればもう本当僕なんかで良ければっという形ですよね。やっぱり、やれることっていうのがそんな大きいことではないですけど、こんな僕たちで力になれるのであれば、もっともっと力になってあげたいなと思います。それで僕らも、力がいただけるということもありますので、もっともっと参加させてもらって力になっていきたいなと思ってます。
Q参加した中学生にメッセージをお願いします
Aものすごく3.11で、大きく変わってしまった部分というものがたくさんあるんだと思いますけれども、やはりこうやって、来させていただいてすごく小さいことなんですけれども、そういう部分で、ものすごく変わっている部分というものをお話を聞かせていただいたときにものすごく感じたので、みんなが、小さいことでもコツコツと、そういう気持ちをもって動くことがもっともっと大事なんだなと。そういうところでは、僕らが思っている以上に大変なんだと思います。でも、みんながそういう気持ちを忘れないで、支えていくんだよっという部分をお伝えできればいいと思います。

参加者コメント

中学1年 男子
山本選手や大学生が来て、とてもみんなうまくて勉強になりました。山本選手はすごく大きかった。サーブとかもうまくてびっくりしました。今日は基本の練習を一生懸命頑張ればバレーがうまくなることを学びました。

中学2年 女子
アスリートに教えてもらい、めったにない機会でした。練習では、自分たちでもできるようなメニューを教えてもらうことができましたので、普段の練習でも取り入れてみたいと思いました。全日本の選手は背が高いなと思いましたが、中学校からばれーを初めたということで、すごいなと思いました。

中学2年 男子
今まで野球をやってきた中で、全然習わなかったことを習って、とても楽しかったです。投げる練習では、練習の前にやるキャッチボールで意識してきたい。前の体操とかでは、しっかりキャッチボールの前にやりたいですし、打つ練習の方は、しっかりと家でも練習で教えてもらったことを忘れないで、素振りとかをしていきたい。困っていることとしては、僕たちの中学校では、仮設が立っているので、あまり広い環境では野球ができない状態であることです。

中学2年 男子
野球に対する意識とか、野球に対する気持ちが変わるかなと思ったので参加しました。プロ野球選手の、自分の練習の仕方や自分独特のやり方を持っていてすごく勉強になりました。ずっと野球を続けていきたいと思っているので、しっかりとこれからの野球人生に生かしていきたいと思います。また、高校生になってからの硬式とかの打ち方とかもいろいろ学べたので、そこを特に生かしていきたいです。

中学2年 男子
実際のプロ野球をやっていた人が来るということで、自分がうまくなれると思って参加しました。最後に、打席の立ったのですが、やっぱり球が速かったです。その球を打てるくらい、これからもっと素振りとかの練習をして、強くなっていきたいと思います。最後に言ったことで、どんどん挑戦していくということで、これから先、難しいことだったり、いっぱいあると思いますけど、それにも怖がらずに挑戦していきたいです。

中学2年 女子
顧問の先生の紹介で参加しました。私は使っている人があまりいないラバーを使用していて、上手く扱えなかったけれど、アスリートが丁寧に教えてくれたおかげでコツを掴めました。今後は部活動はもちろん、自主練習の時間を増やして上手くなっていきたいです。

中学2年 男子
卓球の基礎を学べると思い、参加しました。アスリートによるお手本やマジックなど、最後まで楽しんで取り組めました。今回学んだ事をしっかり活かして試合で勝ちたいです。

中学2年 男子
先生からの紹介で参加しました。アスリートのサーブは見ただけではどうやっているのか分からなかったけど、分かりやすく教えてくれました。特に、サーブの時のモーションの工夫は大事だと思ったので早速実践していきたいです。練習して、県大会で勝ち進みたいです。

中学2年 女子
技術向上のために参加しました。サーブやレシーブ、ラバーの特徴とポイントなど色々知ることができて良かったです。勝って勝って勝ちまくりたいです!

中学2年 男子
普段の練習とは違う練習ができてとてもいい経験になりました。今回のイベントでアスリートに教えてもらった事を練習や試合に活かしていきたいです。悩んでいることは特にありません。

中学1年 女子
スリートのいろいろな技術を教えてもらって、とても楽しかったです。アスリートの試合を見て、やっぱりすごいなと感じました。教えてもらったことをいかして、練習に取り組んでいきたいです。悩んでいることは練習してもあまり上手くならないことです。

中学1年 女子
今回のイベントでいろいろなことをアスリートに教えてもらって、とてもいい経験になりました。アスリートのプレーを見ることができてとても良かったです。今後、教えてもらったことをいかして練習や試合を頑張っていきたいです。