事業報告

2020 ビーチバレーボール in 相馬

プロジェクト
令和2年度 パワーアップ・ジャパン from Tokyo
イベント名称
2020 ビーチバレーボール in 相馬
開催日
2020年8月16日(日)

当日の朝は、雨が降っており天候に不安がありましたが、開会式を終えると徐々に晴れ間が広がり、昼前には強い日差しが照りつけるなど、夏らしい雰囲気の中での開催となりました。開会式後には、密を避ける対策としてドローンによる集合写真撮影を行いました。また、ビーチの清掃活動を行い、あらためて開催を受け入れていただいた会場・関係者への感謝の気持ちを参加者全員で表しました。午前中は、福島県出身の選手であり、国体などでも入賞経験のある加藤修吾氏と紺野真幹氏を講師に迎え、講習会を行いました。
午後からはかなり気温が上昇したため、熱中症対策として運営側から参加者にスポーツドリンクが配布されました。
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策としては、体調チェックシートの提出、開閉会式時のマスク着用、トイレ等への消毒液設置、3密回避の呼びかけや見回りなど、参加者・関係者の安全を最優先に考えて実施しました。午後は予選リーグ、決勝トーナメントと熱戦が繰り広げられました。最後まで、事故や怪我人、体調不良者等も出ることなく無事に終了することができました。
〈参考〉
新型コロナウイルス感染症対策等で工夫した点
 ●ソーシャルディスタンスを確保するため、集合写真をドローンにより撮影
 ●試合時間の短縮(15ポイント1セット)
 ●消毒液等の設置
 ●感染症拡大防止策(マスク着用、3密の回避等)のサインを掲示
 ●試合後には各自速やかに帰宅するようアナウンス
 ●熱中症対策として、コートに放水をするなど暑熱対策を実施
 ●県内のアスリートに指導を依頼(関係者は県を跨ぐ移動は行わない)
 ●当日のオンラインによる主催者挨拶

○ビーチバレーボール

会場となった相馬の海には、今年からビーチバレーボールの常設コートが設置されており、綺麗に整備されたコートでバレーボールを楽しむ人々の姿が見られました。二人の講師からは、インドアバレーボールとの違いを特に細かく説明していただきました。風による球の軌道の変化や、ビーチバレーボール特有のルールなど、屋外ならではの魅力が参加者に伝わり、午後の試合では、参加者たちの笑顔が砂浜にあふれていました。ビーチバレーボールが初めてという参加者がほとんどでしたが、講習会での丁寧な指導により、多くの参加者がビーチバレーボールを楽しむことができました。


アスリートコメント

加藤修吾(ビーチバレーボール)

Q本日の感想を教えてください
A朝から、役割分担をしっかりして、開催までの準備が早かったなと感じました。子供たちも、今までで最も集まり、レベルも高そうだと感じました。コロナの影響で大会がなくなった中で、保護者が目を輝かせて見ていたのが印象的でした。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A震災前からこのビーチで練習していたので、津波でなにもない状態だったことを知っていました。なので、今の状況を見ると復興の第一歩だなと実感します。また海水浴やビーチバレーに来てもらったりして、笑顔のきっかけになってもらえたらいいなと思います。震災復興をきっかけにというよりも、ビーチバレーをする場所が相馬原釜海岸を中心に広がれば良いなと思います。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A個人的に大会も開催していて、たくさんの方々が来てくれます。活気があり、とても盛り上がっているのでとても助かっています。今までは放射能などで中々士気が上がりませんでしたが、こうやって笑顔や歓声が上がる場所を提供できたことを嬉しく思います。これからもイベントに来て欲しいなと思います。

紺野真幹(ビーチバレーボール)

Q本日の感想を教えてください
A時間が少なく、新型コロナウイルスの影響で制限も多いなか、生徒たちが和気藹々とビーチバレーを楽しむ姿が見られてとても良かったです。これをきっかけに少しでもビーチバレーに興味を持ってくれたら嬉しいと思います。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A今年になって、ビーチバレーの常設コートが設置されたり、コロナ禍で海開きをしていないビーチがある中、こういったイベントが開催出来るのは、市の協力や後押しで地域が盛り上がる構図がしっかりできていると思いました。今後もこういったイベントに参加し被災地復興の一助となれば幸いです。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A被災後、住環境もままならなかった時から、徐々に海が使えるようになり、海でのイベントの開催もできるようになったように、コロナ禍からも必ず立ち上がれるはずです。こういったイベントはその口火を切る役割を担うと思うので、地域のイベントには、積極的に参加し、楽しんで頂きたいです。

参加者コメント

中学3年 男子
バレーボールを本格的に行うのは、このイベントが初めてでしたが、午前中の講習会の丁寧なご指導もあり、初心者でも楽しむことができました。砂浜の上は、思ったよりも動きづらく、高くジャンプするのが難しかったです。

中学3年 女子
中体連の大会がなくなって、どんよりとした気持ちでいましたが、このイベントがあると知り思い出を作ろうと思って参加しました。普段は室内で競技をしていますが、ビーチで行うのは新鮮でとても楽しかったです。

中学1年 女子
先輩からチラシをいただいて、参加しました。初めてビーチバレーボールをしたのですが、普段の練習とは違って、足腰が鍛えられるいいトレーニングになりました。また来年も参加したいです。

中学2年 女子
コロナウイルスの影響でバレーの大会がなくなっていたので、このイベントに参加することができて嬉しかったです。天気が良くて暑かったですが、楽しかったです。最後まで諦めずに全力でプレーできました。

中学3年 男子
ビーチバレーが初めてだったので、難しかったですが、思ったよりも動けて、試合を楽しむことができました。講習会では、丁寧に教えていただけたのでわかりやすくてよかったです。

中学3年 女子
普段は、体育館の中でバレーボールをしていますが、今回は会場がビーチだったので、ジャンプが難しかったり、ビーチバレー特有のルールがあったりして戸惑いましたが、色々な地区の人たちと試合ができて、とても楽しかったです。

中学3年 男子
昨年も一昨年も参加したので、今年も参加しました。前回とは違うバレーの試合ができて、楽しかったです。講習会では、講師の方が優しく教えてくれました。教わったことを意識して、プレーすることができたのではないかと思います。

大学1年 女子 ビーチバレーボール運営スタッフ
今回のイベントには、運営側として参加させていただきました。練習メニューの時間配分や中学生に的確な指示を出すことが難しかったです。しかし、自分のアドバイスで上達していく姿を見てとてもやりがいを感じました。

40代男性 保護者
去年もこのイベントに参加し、今年は、コロナウイルスの影響で開催されるか不安でしたが、無事に開催されて良かったと思います。世の中は、大変な状況ですが、こういったイベントが社会の活力になると思います。

40代女性 保護者
かなり気温が上がったため、保護者という立場上、熱中症対策にとても気をつけました。相馬のチームに所属しており、身近にこういった楽しめる機会があって良かったです。