事業報告

三県合同事業 in 気仙~三県合同トップアスリートによる中学生スポーツクリニック~

プロジェクト
令和3年度 パワーアップ・ジャパン from Tokyo
イベント名称
三県合同事業in気仙~三県合同トップアスリートによる中学生スポーツクリニック~
開催日
2021年11月6日(土)

元バレーボール全日本女子監督の柳本晶一氏と、元バレーボール全日本男子代表の斎藤信治氏を講師に迎え、63名の中学生へ特別講義を行った。
午前中は、全体でウォーミングアップとチーム練習からスタート。斎藤氏主導のウォーミングアップでは、ジョギングや準備体操だけでなく、腕を使ったリフティングなどボールを用いた指導も行われた。多くの生徒がボールコントロールの難しさに苦戦しながらも、仲間同士で競い楽しんでいる様子だった。柳本氏と齋藤氏が共同で行ったチーム練習では、サーブやトス、スパイクが主なテーマ。生徒の一つ一つのプレーに対し、技術・戦術的な細かい指導を行い、生徒との積極的なコミュニケーションを図っていた。
 午後は、試合形式で実施された。多くの選手や観客からの拍手が聞こえるなど、活気ある雰囲気となった。試合後は、柳本氏主導でトスとサーブの講義が行われ、生徒各々が身体の体勢や腕の振り方について直接指導を受け、「身体で覚える」大切さを学んでいた。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止対策として、体調チェックシートの提出、マスク着用、消毒液の設置、3密回避の呼びかけや見回りなどを徹底した 。
〈参考〉
新型コロナウイルス感染症対策等で工夫した点
 ●参加者及び関係者の「参加確認シート」の提出
 ●試合時以外のマスク着用の徹底
 ●移動時の接触を防ぐため、学校毎にバス手配
 ●消毒液等の設置
 ●感染症拡大防止策(マスク着用、3密の回避等)のサインを掲示
 ●ロッカーやシャワー室の使用不可
 ●共有する用具の徹底した消毒
 ●試合後には各自速やかに帰宅するようアナウンス


アスリートコメント

柳本晶一

Q本日の感想を教えてください
A11年間被災地支援を行ってきた中で、宮城県と福島県は三県合同事業を開催することが出来たが、昨年度はコロナの影響で岩手県では開催することが出来なかった。その為、三県すべてで開催することが出来て感慨深かった。開催に尽力して頂いた東京都や、地元の関係者の方々に改めて感謝したい。今日は、主催者という立場だけでなく、バレーボールの講師という形で現地参加し、すごく元気な子どもたちを見て感動させて頂きました。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A三県合同事業を行う事は、6年前からの悲願でした。1年前に震災復興で立ち上げた「ウォームアップジャパン」では、内陸部を中心に活動をしていました。震災後すぐということもあり、特に陸前高田などの沿岸部はスポーツが出来る環境ではなかった。そこにオリンピックの招致などが絡んで複雑な状況だったと思う。最後には三県が支援を受けつつも最終的には自立する事を目指す目的で立ち上がったのが、三県合同事業だった。今回は三県合同事業という形で、津波の影響が強かった沿岸部で無事に開催する事ができて本当に良かった。この11年間に築いてきた実績を契機に、「スポーツを通じた活力ある街づくり」「次世代の子供たちへ夢を与える事業」を引き続き行って、被災地支援のレガシーとして遺していきたい。
Qアフターコロナを見据え、どのような活動をしていきたいですか?
Aコロナ禍という困難を乗り越える為には、最終的にはウイルスと共存しなければいけません。スポーツとして出来ることは限られているかもしれないが、「スポーツを通じて人と人の繋がり」や「スポーツによるメンタル面を強くすること」などは忘れてはいけないと思っています。その上で、今回のように「密を防ぐ」など柔軟に対応をしながら、これまでのように「待ったなし」でチャレンジを続けていきたい。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A道路や外観など目に見えるハード面の復興も大事だが、もっと重要なのは地域住民の方々の精神的な復興だと思います。過去は取り戻せず、未来も見えません。だからこそ「今」があります。「今、生かされている」という想いを大切に「自分には今何ができるか」という立ち位置で考えてほしい。皆の「頑張ろう」という想いさえあれば、個のその想いが街になり、地域になり、国になる。時間はかかったとしても最後には何か成し遂げられるはずです。その上で、支援されるだけの受動的な関係ではなく、個人がしっかり頑張るという想いを持てる環境を作ることが大事だと思っています。それにより支援する側も生きてくる。どちらが欠けても成り立たないと思うので、今後も、我々は見守っていきます。皆さんも今を大事に頑張ってください!

齋藤信治

Q本日の感想を教えてください
A午前中は、オーバーパスやアンダーパスなどの基礎の大切さを伝える事を意識して指導を行いました。次に午後は、試合中において準備の大切さや声掛けなどすぐに実践可能な部分を中心に教え、ある程度技術のある選手にはスパイクコースの打ち方やレシーブ時のスパイクなどを指導し、より技術的な視点で教えることが出来ました。このようにバレーボール教室に参加し教えることが出来たのは、三県から集まってくれた子供たちがとても素直だったからです。その中で教えたことを一生懸命できるように頑張る姿はとても印象的でした。改めて、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
Q今後の被災地に対する活動のお考えをお聞かせください
A今後も他県と同様に、様々なイベントに参加しスポーツを通じて笑顔を届けていきたいと思っております。特に、「バレーボール好きになってもらう」、「一日でも長くバレーボールを楽しんでもらう」ような指導を行えるように頑張りたいです。
Qアフターコロナを見据え、どのような活動をしていきたいですか?
Aコロナ禍では、自分自身もバレーボール教室が延期や中止になることが多々ありました。その為、久しぶりに教室に参加させて頂きました。しかしコロナ前と比べ、生徒との距離が遠く、手取り足取りの指導ができない難しさを改めて感じました。1日も早くコロナが終息し、コロナが無かった時のようなイベントができることを祈る事に加え、もっと生徒に分かりやすい指導ができるように模索していきたいと思います。
Q参加者の皆さんならびに被災地の方々へのメッセージをお願いします
A震災から10年が経ったものの、まだまだ大変なことも沢山あると思いますが、これからも皆さんと一緒にスポーツを楽しみたいと思っております。

参加者コメント

中学2年 女子(福島県)
普段の練習よりも細かい部分まで教えてもらった。ポイントやコツまで知ることが出来たからこれからの試合で生かしていきたいです。セッターで移動を早くするところをもっと意識してやりたい。試合ではレセプションが駄目だが、ブロックなどの守備面で細かい部分をしっかり教えてもらったので、これからはチームで声をかけ指摘し合いながら頑張りたいです。

中学1年 女子(福島県)
今日はたくさんいろいろな事を学べました。特にレシーブやトスの部分では、わかっていても気を付けていなかったことを改めて認識してしっかり練習できたので良かったです。これからの練習試合や大会では、今日学んだことを生かせるように頑張りたいです。

中学2年 女子(宮城県)
今日はレシーブやアンダーの動き方や声の出し方を教えて頂いて、戦術や技術面でいろいろな事を吸収することが出来ました。また試合でも勝つことが出来良かったです。これからも、今日のようにいろいろなチームから良い部分を吸収して頑張ります。

中学2年 女子(宮城県)
今日は普段の練習で教えてもらえない事を知ることが出来、次の練習からはそれを生かして頑張っていきたいと思います。

中学1年 男子(宮城県)
午前の練習では、斎藤さんが高校からバレーを始めた事から上手くなるために必死に練習をしたという事を聞きました。自分は小学生の時からバレーをしているかたこそ、他の人たちよりも自分の良さや下手な面を理解しています。その上で、斎藤選手みたいに「他の人たちよりも上手くなる」という気持ちを持って、その下手な面を改善していきたい。またチームメイトと同じレベルの部分では、もっと磨きをかけられるように頑張りたい。試合に関しては、自分の中学校には男子バレー部がないため、小学6年生ぶりの試合経験でした。その為、すごく楽しかったです。

中学2年 女子(岩手県)
元オリンピック選手や元日本代表監督の方から直接指導を受ける事が出来、的確なアドバイスをもらう事が出来ました。そのおかげで、これまで苦手だった事も少し出来るようになりました。また午後は、他県から来た人たちと試合を行うことが出来、技術の高い選手なども多くいたのでびっくりして、良い経験になりました。

中学2年 女子(岩手県)
今日はいろいろな学校とバレーを通して学ぶことや、実際に指導を直接受ける事もできました。また試合形式でバレーを行うことが出来、とても楽しかったです。

中学2年 男子(岩手県)
オリンピックを経験した方や元日本監督の方から直接指導を受ける貴重な経験が出来たので、これからの練習でも活かしていきたいと思います。

中学2年 女子(岩手県)
今日は、レシーブの動きやトスの動きを全体練習で教えて頂きました。また個人的にもスパイクを強く打つやり方について、実際に一緒にしながら丁寧かつ面白く教えて頂きました。この経験を生かして、今後も頑張りたいです。